教師になりたがらない国公立大学、教採対策を詰め込む私立大学
今日は編入した話をぽつぽつと話していきます。
私は編入のためにたくさんの大学を比較したり、オープンキャンパスに行ったりしました。
しかし、この結果偏差値が高い大学に行けば実践的な教師教育を受けれることではないことを痛感しました。
「教師はいばらの道だからおすすめしない」国公立大学
高校生の時から憧れていた、某有名大学・教育学部のオープンキャンパスに行った時のお話。
綺麗なキャンパスを歩きながら胸を高鳴らせていましたが、ふと違和感を感じる場面がありました。
それは、大学のパンフレットに載っている就職先一覧。
大々的に載っているのは、大手企業に就職した笑顔の学生たち。
あれ?ここ教育学部だよね?
そこで、学部ごとに設けられている入学相談で直接訪ねることにしました。
「教育学部なのにみんな教師にならないんですか?」
すると、担当者の人から
「教師はいばらの道だからね、あんまりおすすめはしないよ。」
え?ここ教育学部だよね??
国立大学で教師になるのは6割?
こんな衝撃的な体験をし、私が持っている先入観に気づかされました。
『教育学部に行ったら教師になる』ということは、どうやら当たり前ではない様子。
文部科学省から開示されている、こんなデータを見つけました。
参考:file:///C:/Users/Nanako%20Sumi/Pictures/daigaku.pdf
国立大学からの教員就職率は約6割をキープしています。しかし、正規雇用が約半分に激減しています。
国立大学に入ったとしても正規教員になれないとしたら、民間企業に流れてく学生がいてもおかしくないのでしょうか。
教採対策万全の私立大学
一方、私立の大学では夏休み・春休みを返上して教員採用試験対策をしているところが多いようです。対策内容はほとんど、1次試験の筆記だと思います。
大学によっては、面接内容までみっちり指導してくれるところもあるんだとか。
「そういった(対策みっちりやらせる)大学は、大学名でわかるんだよな~」
と教採の面接官を経験された先生がおっしゃっていた。
教師になることではなく、教採合格することが目的になってしまっているイメージをどうしても持ってしまいます。
本当に教師になる上で大切な学びとは
一人の教育学部の大学生としては、
国公立大学のように教師になることの現実を直視する勉強も、そして、私立大学のように教員採用試験を目的としている勉強も必要だと思います。
そのうえで、教師になることの夢や希望、教師になってからの実践的な技能を大学生のうちに学びたいです。
教師になるまでの残り一か月、いろいろな人々と出会って教育について語る機会を作っていこうと改めて心に決めました。