このご時世に教師になる理由

このご時世は、教師になるにおいて辛いことが多いです。

 

教育現場では、働き方改革にかかわって、教員変形労働制が導入されようとしています。

これはブラックと言われる教員の長時間労働を、夏休みにまとめどりすることにして、日常の勤務時間の延長を認めるというものです。
現場の教員の多くは、こんな制度になれば更に過労による病休者が増えると言っています。

忙しさの根っこにある業務量を全く削らず、教員の数も増やさないで、ヒマな夏休みに休みをまとめどりしろというものだからです。
教師は夏休みとて、今はヒマではありません。
普段の忙しさの解消にはなりません。

このようなブラックと言われる環境の中で私は教師になります。

過去の実践への憧れ

子どもたちと心を通わせ、その思いを受け止めながら互いに成長していく過去の素敵な教育実践を見ていると、教師になりたいと強く思います。

 

それに、常に成長し続けられ、ドキドキワクワクした子どもとのドラマチックな日常を感じられるのも教師の特権だと思うのです。

同じことを繰り返す毎日ではないからこそ、教師経験者の方々は子どもとの出来事を常に心に留め、私たちに魅力的に語ってくださらのだと思います。

 

そこに強い魅力を感じます。

何にでもなれる仕事が教師

「教師は何にでもなれる」というある先生の言葉がずっと心の中に残っています。

 

教師は学校に就職するから社会性が乏しい

 

なんて言われてしまうけれど、学校という小さな社会を動かしてくのも教師しかありえないのです。

 

例えば、

文化祭の劇では脚本家・監督になり、

ダンスでは振付師になり、

合唱では作曲家・指揮者になり、

授業ではその分野の博士になり、

時に子どもを陰から支える黒子になる。

 

こんなにたくさんの経験ができる仕事は、やはり教師以外ないのだと思うのです。

学校という小さ社会に彩りを与えるべく、多様な専門性が身についていくこともとても魅力的です。

このご時世に教師になるわけ

子どもとこんなに近い距離で接せられ、かつ、こんなに子どもの心に残り続けられる仕事は教師以外ないと改めて思うのです。

 

しかし、教師になるからには今の労働現状を打破するよう努める必要があると考えます。

 

子どもが1番長く接する「社会にいる」大人は教師なのだから、その教師が青白い顔で働いていては、子どもの将来を暗くしてしまうのではないでしょうか。

 

子どもも教師もより良く学校で生き、そして 明るい未来を築くためにも、たくさんの先輩方のように私も戦っていきたいと思います。